最終更新日 2023年4月27日 by plavacek
日本のグループホームは認知症を患う高齢者を対象とする介護福祉施設で、5名から9名を1ユニットとして共同生活を送るのが特徴です。
ユニットには専門のスタッフがつき、この専門スタッフの援助を受けながら生活することになります。
入居には最低でも要支援の認定が必要ですが、要支援1の人は入居の対象外です。
要介護認定を受けている人は基本的に入居できますから、後は自分にあった施設が見つかるか否かが重要です。
入居は原則として終身の利用が可能なので、利用においては人生最後の時を過ごす場所と考える必要がありそうです。
目次
金額の目安は月額として10万円から15万円くらい
当然ながら利用には費用が発生しますが、金額の目安は月額として10万円から15万円くらいです。
グループホームは別名、認知症対応型老人共同生活援助施設ともいいますから、入居者は協力しながら一緒に生活することが求められます。
例えば自立できて動ける人は身の回りや施設内の掃除をしたり、料理ができる人はそれを担当するといった形です。
役割分担がありますし、能力に合わせてできることが任せられるので、そういう意味では共同生活を送る入居者に必要とされる施設だといえるでしょう。
必然的に体を動かしたり頭も働かせることになりますから、認知症の程度に個人差はあるにしても、認知症の進行を遅らせることに期待が持てます。
入居の絶対条件は認知症の診断を受けていることなので、認知症でないと診断されていたり自称認知症の人は入居できないです。
認知症と診断されて初めて入居を検討できる段階ですから、グループホームの利用を検討するならまずは認知症か否かはっきりされることが先決です。
要介護1以上か要支援2以上の認定が入居の条件
医師に認知症といわれて介護が必要になったら、要介護認定を受けることで入居が可能になります。
介護までいかなくても、要支援2以上の認定を受ければ入居できるようになるので、要介護1以上か要支援2以上の認定が入居の条件です。
ただ、認知症で要介護や要支援の認定を受けても、集団生活に支障をきたすと判断されれば入居は断られます。
集団生活が難しいほどの認知症は流石に対応できませんから、重度認知症などの人は他の施設の利用を考えることをおすすめします。
集団生活も問題なく送ることができると判断されれば、いよいよ入居を決める段階となります。
施設は広範囲に探すことができますが、入居できるのは住民票のある市区町村に限られます。
言うまでもありませんが、共同生活を前提とした介護福祉施設ですから、人見知りが激しかったり他人との生活を苦痛に感じる人には不向きです。
家族と離れて暮らすのを極端に嫌う人にも向きませんから、その点をよく考えてグループホームの選択が正しいか判断することが大事です。
あん福祉会などのグループホームで大切なこと
大人数を収容する施設は、スタッフの数も多くて常に忙しく、雰囲気からして落ち着かないところがあります。
しかし、10名未満の小規模な介護福祉施設であれば、スタッフも他の入居者も皆顔を知っていて、日常生活に重点を置いた日々の暮らしが送れるようになります。
コミュニケーションが重要で相手の言い分にも耳を傾け冷静に話し合う、このような姿勢が大切なのは健常者と何も変わらないです。
怒りっぽい人や我が強い人が環境に溶け込めず浮いてしまう、こういうところも実は施設の外とそう変わらないといえます。
グループホームは、社会から隔離されず地域に溶け込む形で生活を送ることを目的としているので、他人を尊重しながら関わることが求められるのは当然です。
つまり、入居できるのはある程度の社会性があって、感情的になり過ぎず穏やかにコミュニケーションを取ることができる人となります。
認知症でも安心して暮らせることを重視している介護福祉施設
認知症でも安心して暮らせることを重視している介護福祉施設なので、程度はともかく認知症か否かは重要ではないです。
少なからず利用料が発生するグループホームですが、生活保護受給者でも入居できる施設はあります。
それは生活保護法の指定を受けていて、生活保護者に対応する居室が用意されている介護福祉施設です。
生活保護の入居者にも、施設と同じ自治体に住民票があることが求められますから、そこは予め確認しておくことが必要です。
施設の雰囲気やスタッフ、入居者と良好な関係を築くことができる人は、アットホームな雰囲気の中で穏やかに生活できます。
スタッフは認知症ケアに精通する職員ですから、認知症特有の症状が出ても速やかな対応が行われるので安心です。
生活における役割分担はその人の能力に合わせて設定されますが、責任感を感じながら指先を使うので、認知症のリハビリにもなります。
加えてレクリエーション設備が充実する施設も多いですから、体を動かし毎日充実した生活が送れます。
まとめ
地域密着型の施設ということもあり、住民票がないと入居できないのはハードルですが、家族がいる自治体に住民票を置けば家族と離れずに暮らせます。
ただし、看護師の配置義務が存在していないので、医療ケアが必要になる人の入居は難しいのは確かです。
参考
あん福祉会評判