食欲をそそる食品パッケージ

最終更新日 2023年4月27日 by plavacek

日々スーパーなどで食品を買う人にとって、その好意はルーチンになっています。
あまり冒険をせず、いつも買っている食品を買っていく人が多いでしょう。
たまに新商品があった場合少し検討しますが、そこで重要になって来るのは原材料ではなく、まずパッケージです。

 

パッケージの印象はその食品のイメージを付けてしまう

パッケージの印象はその食品のイメージを付けてしまうため、目立った方が良いですが目立てば良いという話でもありません。
まず、その食品のイメージから外れてしまうと消費者も違和感を覚えます。
コーヒーなのに緑色だったり、豆腐なのにオレンジ色をしていたらまず疑問を感じさせてしまいます。
朋和産業曰く、パッケージデザインをする際は、まず従来の品でどういった色使いがされているかを調べる必要があります。
あまりにもイメージを外れていないものでありつつも、やはり目立つデザインが良いでしょう。
デザインには多少、その年のトレンドというものがあり、流行に乗る事も重要です。
平べったいデザインが流行っていればそれを取り入れると効果的ですし、枠にはめた様なデザインが有名どころで使われていたら、盗用にならない程度に真似すると効果的でしょう。
盗用はもちろん駄目なのですが、場合によっては非常に有効な手です。
ブームを起こすぐらいヒットしている商品があって、そのパッケージデザインを見るだけであれだな、と思えるぐらい周知されていたとします。

 

色の使い方には著作権がない

そういったものは大体の形だけで認識されるため、大体の形だけ真似てデザインするのです。
もちろん盗用にならない範囲でですが、しかし連想されるぐらいは近い物を作ると良いでしょう。
特に色の使い方には著作権がないので、よっぽど酷似していなければたまたま似てしまったという言い訳が立ちます。
消費者に怒られない範囲なら、とても有効な手と言えるでしょう。
有名なデザイナーに頼んでデザインしてもらうというのも一つの手です。
まずそれ自体が話題になりますし、ならなかったとしても自分でそれを宣伝すればいいのです。
この商品のデザインをリニューアルしました、だけでは弱い場合でも、この商品のデザインを有名なこの人に頼んでリニューアルしました、となると宣伝効果が違います。
そのデザイナーの知名度にもよりますが、とても有効な方法です。
デザインを絵と考えれば誰でも描けると言えば描けるので、例えば有名な芸能人に頼んでしまうのも面白いかもしれません。

 

タイアップした芸能人が不祥事を起こした場合は大変・・・

その芸能人にメインとなる絵を描いてもらい、周りのデザインは自社で行います。
そしてその芸能人の名前を出して宣伝すれば、とりあえず話題にはなるでしょう。
もしタイアップした芸能人が不祥事を起こした場合は大変ですが、そういった事は広告宣伝において当たり前の話なので織り込むしかありません。
それに、芸能人のスキャンダルでCMを停止したり宣伝を中止したりというニュースが流れた時、世間は案外同情的だったりするのです。
問題のない時に契約した人が、その後問題を起こしただけの話ですから、企業としてはどうしようもありません。
それは消費者だって分かっています。
有名なデザイナーに頼むのは有効な手なのですが、あまりにも大々的に手を付けて、それが失敗した場合のダメージもかなり大きくなるので注意が必要です。

 

大手コンビニが起こしてしまった問題

大手コンビニが一回やってしまい話題になりましたが、全ての商品のパッケージデザインを、あまりにも統一的に、似たものにしてしまって、消費者が間違えて購入してしまう事故が増えたのです。
元から納豆と豆腐など、字が似ている商品というものはあります。
しかし普通はパッケージが違うので間違えません。
これがほとんど似たものになり、文字だけで判断するとなると怪しくなります。
このコンビニは本当にあらゆる商品を似たデザインにしてしまったせいで消費者から選びにくい、という声が上がっていて、今後どうするか見物です。
見物ですが、失敗の事例として記録しておくべき事なのは間違いないでしょう。
店員の品出しにも影響が出ていると言われています。
色々と手段のあるデザインですが、答えがないのは消費者があまり理屈で判断していないからと言えるでしょう。
普段買い物をする主婦などは、商品に対する勘が鋭くなっています。
なんだか新商品が出ている、でもこのデザインはよくない気がする、というその勘が非常に鋭く、正確なのです。
それは長年の経験によって導き出された判断で、長年スーパーなどに通っていないと培えません。

 

まとめ

その琴線に触れるデザインを作れれば良いのですが、それが狙って作れないからこれだけヒット商品というものがなかなか出せないのです。
企業の商品開発部はまず主婦に協力をしてもらって、どういったデザインなら気になるか、そういった面からアプローチしてみると面白いかもしれません。
もちろん本気でやるならば年齢層をばらけさせ、大勢呼んで統計的にデータを取るのです。
そこで狙ってヒット商品をデザイン出来たなら、成功でしょう。